実績のご紹介
兼田医院
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- 設計
- 山下弘行
- 撮影者：野村和慎
オーナーさまのコメント
ASJとの出会いはおよそ10年前、気軽な気持ちで下関のイベントへ足を運んだのがきっかけでした。その後、自宅の設計・建築へと話が進み、自宅が完成する頃に持ち上がったのが老朽化した医院の建て替えでした。このとき紹介を受けたのがクリニック設計を何件も行った実績と専門知識のある建築家の山下弘行さんでした。
山下さんには新しい医院のイメージとして「ホテルのような空間」、「来たら病気が良くなったと感じられるくらいの居心地の良い場所」、「地域のランドマーク的なものともしたい」などお伝えしました。
ホテルのようなロビーや受付はもちろん、診察室を囲むように様々な機能の部屋があり、効率的に回遊できる動線、空間を無駄なく利用してゆとりを生み出す工夫、その他にもスタッフが明るく楽しく仕事できるように広い休憩室を設けるなど快適さと機能性を兼ね備えた医院となりました。
本契約前に8割がた完成したものが見られるASJの仕組みは、安心感もあり本当に良かったです。
担当建築家より
- 山下弘行 [山口県出身]
- 株式会社 スタジオ アルゴ
医院の老朽化や今後の人口減少など医療を取り巻く環境の変化を見越し、入院施設をやめて在宅診療に特化するという新たな診療方針のもと建て替え計画が始まりました。駐車場として利用していた敷地に新しい医院を建設し、工事完了後に移転、新棟で診療を開始した後に旧棟を解体し駐車場に整備しました。
平面プランは、外来を1回に配置、受付、事務、診察を中心にその周りにトイレや処置検査室、レントゲンCT室を廊下でつなげた回遊形式の動線にしました。移動するにつれて目に映る空間が変わり、先へ先へと空間が開けてくるので気持ちがぐっと楽になります。診療終わりには緑の見える明るい待合室に戻るとゆうものです。
2階には手術とリカバリー（ゆったりとした特室空間）、スタッフ休憩室などを配置。直接外部階段からアクセスできるようにもしました。
この度は、医院の診療スタイルを見直すところから始まり、今後、社会が変化する中、外来だけでなく、必要とされている外部の患者へのケアやサポート、また地域医療機関との連携などができる施設となるよう設計しました。